散骨

昨年2021年４月4日に母が亡くなりまして、その時の事をちょっと迷いましたが　１年後に喪が明けたら書いておこう　と思っていました。この時色々な事を知って良い勉强になりました。そんなお話。　母の遺言は公正証書で残してもらいましたが、それ以外にもメモがいくつかありました。私が２歳の時に　母はトルコ大使館と交渉して　ヨーロッパに子供２人を連れて、貨物船でイスタンブールにいた父に合いに行くという　まぁー　すごい母なので　最後の時もハッキリしていました

新聞の小泉八雲の切り抜き

延命、葬式、お墓はいらない　適当にその辺に撒いてちょうだい　というのもありました
父は墓にはいっているのですが、離れ離れになっても構わない　など。

そう言われても、それはそれで　困ってしまうわたしでした　(^^ゞ

色々調べて、神奈川は茅ヶ崎　の株式会社 縁(えにし)　さんという　とても良い会社の方と出会って、実際に茅ヶ崎に行ってお目にかかって色々　お話しを伺い　大変勉强になりました

散骨と言っても、山などに撒く　でも、少しでも上に土を掛けたりすると　”埋葬”になってしまい　墓地埋葬法 不法なものになってしまうし、場所の問題もあって、適当に撒くと　廃棄物の不法投棄になってしまう　のでなかなか陸地では気を使うことになるらしい　樹木葬などは管理されているので、場合によっては、それなりにお墓とそんなに変わらなく　費用も掛かる　などなど・・・。

もともと　この株式会社 縁(えにし)　さんの社長さんは　お墓関連の仕事をされていて、墓じまいの事案が多く　結局　永代供養と言っても昨今の諸事情で田舎以外では到底無理な事が多く、墓を撤去する工事を相当やってきたそうです。　こんな世の中になってきて子々孫々まで管理を繋いで行くのもなかなか難しいですよね。
結局、お墓とか 葬儀とかは　生きている者の為のもの　ということなんです　というお言葉が胸に残りました

鎌倉に長年住んでいた母なので、湘南の海に散骨することにして、先の 株式会社 縁(えにし)　さんにお願いすることにしました。株式会社 縁(えにし)　さんでは　散骨想　というサービスがあって、江ノ島沖　とか横浜とか　　東京ディズニーリゾート沖とか　色々なタイプを行っています

なにしろ　クルーザーで行くので、天候が良くないと行けません　３回ほど　リスケジュールがあって、５月の下旬にその日がやってきました　通常の天気と波高などは違うので　結構厄介です

小田急　片瀬江ノ島駅に我々家族で集合　国道134号の片瀬橋の下に来ていただいた船に乗り込みます

社長さんをはじめ３名もスタッフの方が　我々の面倒をみてくださるようで恐縮です

相模湾プライベート散骨　ということで　船は貸し切りで、土日だとちょっと安くなります

お骨は事前にお渡しして、細かな粉にしていただいています

出港して　左舷に江ノ島を眺めながら　ゆっくり進みます

江ノ島の南端あたり　洞窟があるところですね　関東大震災で洞窟が海中にあったのが隆起して　洞窟に入いることができるようになったと　子供の頃に聞きました

江ノ島　南端を過ぎると、速力が俄然アップ！

見る間にどんどん江ノ島が遠ざかっていきます

こんなに速いんですね！　って伺ったら、まだ全速ではありません　って・・(￣0￣;)おお

ホントにすごいスピード感です　酔いやすい　娘たちも全然大丈夫でした

相当沖合まで来て、周りにはなにも船がいない場所で停止

ここで散骨ということになりました　幸運にも海はほぼ凪の状態

お花なども散らします

しばし　お祈り

周回してから帰投　母の住んだ　七里ヶ浜も遠くに見えてとても良い散骨でした　わたしも こうしよう

と強く思ったのでした